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初めてなので、詳細設定は後日行います。

ビートルズがカバーした古典的名曲の「Besame Mucho」

 

schedule2020年03月24日 update最終更新2022年9月11日

 

 

ライトベージュ 水彩画 ビートルズの曲B.png

 

 

 

 

1 ベサメ・ムーチョの最初のレコーディング

 

ベサメ・ムーチョ(Bésame mucho)は、「たくさんキスして」の意味だそうです。
1940年にメキシコのピアニストでソングライターのコンスエロ・ベラスケス(Consuelo Velázquez)が、当時16歳の誕生日前に作ったとのこと。

 

この辺りにも文化の違いを感じますね。

 

「ベサメ・ムーチョ」は最近に至るまで、多くのミュージシャンにカバーされていますが、始めてレコーディングしたのはエミリオ・トゥエロ(1912-1971年、墨・西の俳優・歌手)です。

 

Emilio Tuero - Besame mucho

 

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2 ビートルズのDeccaのオーディションのベサメムーチョ

 

「ベサメ・ムーチョ」はビートルズもカバーしています。
どうやらポールはこの曲が気に入ったようです。
ポールは、この時期の「ベサメ・ムーチョ」「蜜の味」「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」のようなタイプの歌い方を通じて、後の「イエスタデイ」「ミッシェル」などのバラード曲の歌い方にもつながっているようです。

 

ビートルズは1962年1月1日にデッカ(英レコード会社)のオーディションを受けます。
残念ながら、オーディションに落ちました。

 

このときのオーディションの曲がレコードになっています。
「ベサメ・ムーチョ」も入っています。

 

The Beatles - Decca Audition, January 1 1962

ベサメムーチョは12:27開始15:05終了です。

 

写真のドラマーは、ピーター・ベスト(Peter Bes)です。ビートルズがメジャーデビューするまで在籍していました。

 

デッカ・オーディションに落ちた半年後の1962年6月6日にEMI(英レコード会社)のオーディションが行われ、「べサメ・ムーチョ」「ラヴ・ミー・ドゥ」「P.S. アイ・ラヴ・ユー」「アスク・ミー・ホワイ」が収録されています。(1995年アンソロジー1に収録・リリース)

 

1962年7月1日にオーディション合格の知らせを受けています。この時点はまだ、ドラマーはピーター・ベストでした。

 

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3 BBCでのベサメムーチョ・1962年

 

1962年6月11日-月曜日BBCプレイハウスシアター・マンチェスターで、ビートルズの2回目のBBCでの演奏が行われました。
この番組は1962年6月15日に放送されました。

 

 

The Beatles Live Manchester 1962

※曲は紹介を含めて11:36から始まります。

 

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4 アンソロジー1のベサメムーチョ(第2バージョン)・1962年

 

1962年6月6日にアビー・ロード・スタジオでの最初のセッションで第2バージョンが録音され、1995年にリリースされたThe Beatles Anthology 1 に収録されています。
ベサメムーチョビートルズの公式リリースの213曲の中には含まれません。

 

The Beatles Anthology 1 (1995年リリース)

 

アンソロジー1にはメジャーデビューのビートルズの一員になれなかったピーター・ベストの演奏曲が数曲含まれているので、ポールがアンソロジー1に収録する旨を電話しておよそ10億円支払われたそうです。

 

「第2バージョン」とはいうものの、何が違うのか?・・・その最大の違いはコーラスの有無です。
デッカ・オーディションのときはコーラスがはっきりと入っていましたが、アンソロジー1ではポールのソロのように聞こえます。

 

演奏の違いは、特にライブをやるときはステージごとに違ったりするので、よほどアレンジを変えない限りあえて「第〇バージョン」と区別する必要がないでしょう。

 

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